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海事コンサルティング 船舶係留時の安全性検討
係留船舶に必要な安全対策を提案します
風波浪の気象・海象データに基づいて、港内の静穏度を推算します。
また、予想される波浪条件、港内静穏度を踏まえた船体動揺シミュレーションを実施して、係留中の船舶の荷役限界・係留限界を予測し、必要な安全対策を提案します。
- ブシネスク法による港内静穏度解析
- 波浪による船体動揺シミュレーション
Ship to Shipの係留状態の解析をします
原油タンカーやLNG船等では、2船が接舷してCargo移送することがあります。2船が接舷した状態で風波を受けた場合の係留状態について、船体動揺シミュレーションを使用して解析します。 流体力の算出では2船体間の相互影響を考慮し、船体動揺の時系列計算では2船それぞれの船体動揺量、係留索張力、桟橋および2船体間の防舷材の反力・歪みを算出することができます。
地震津波による係留船舶への影響評価を提案します
津波シミュレーションから得られる時系列の水位変動や流速データを外力条件として、緊急離岸の方法、係留避泊や錨泊避難の安全性について、シミュレーション手法を用いて検討して、避難行動の判断基準や緊急時対応マニュアルを提案します。
- 津波シミュレーション
- 緊急離岸シミュレーション
- 錨泊シミュレーション
- 係留避泊シミュレーション
地震津波に対する係留船舶の検討フロー
- 検討条件
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- 想定地震(断層モデル)
- 対象港湾
・港湾形状
・港湾内外の水深 - 対象船舶/係留施設
・対象船舶と係留索配置等
・係留設備の仕様
- 検討手法
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- 津波シミュレーション
→対象港湾・バースに来襲する地震津波の評価 - 緊急離岸シミュレーション
→緊急離岸操船の方法や安全性の評価 - 錨泊シミュレーション
→船体振れ回り運動、錨泊の安全性の評価 - 係留避泊シミュレーション
→係留中の船舶に地震津波が及ぼす影響の評価
- 津波シミュレーション
- 緊急時対応マニュアルの策定
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- 避難行動の判断基準
津波予想高さと到達時間から避難行動の判断基準を提案 - 緊急離岸マニュアル
緊急離岸の操船方法等を提案 - 係留避泊マニュアル
係留避泊の対応方法等を提案
- 避難行動の判断基準
長周期波による船体動揺の低減方法を提案します
長周期波の係留船舶の影響について、船体動揺シミュレーションによる検討や実船での動揺計測等のノウハウをふまえ評価検討を実施し、適切な動揺低減方法を提案します。
- 長周期波による船体動揺シミュレーション
- 係留船舶の船体動揺量の計測
- 係留中の船体動揺低減方策の提案
陸上ウインチの活用
陸上ウインチの設置場所は、対象船舶の係留方法やバースの利用形態に鑑み選定します。また、陸上係留索としてスーパー繊維索を選択することにより係留力を向上させることができます。 陸上ウインチに装備した硬い係留索(材質はスーパー繊維索)を使用した場合、未使用時に比べて船体動揺が低減することが、船体動揺シミュレーションおよび実証実験により確認されています。
- 「長周期動揺低減システム」の実証実験
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国土交通省では、(独)港湾空港技術研究所で開発された「長周期動揺低減システム」による係留船舶の動揺低減効果を検証するため、石巻港雲雀野地区および高知港三里地区に同システムを設置しました。
石巻港で実施された実証実験では、本船のヘッドライン2本・スターンライン2本を陸上索とマンダルシャックルで接続してその構成比を調整する方法や、陸上索を直接本船ボラードに増取りする方法で動揺低減効果を検証した結果、図に示す長周期波高と動揺量の関係のとおり、陸上索を直接本船に増取りする方法がサージング動揺量の低減に最も効果があることが判明しました。
当社は、本システムの実証実験を通じて培った知識・経験を活用して、長周期波による船体動揺の低減に向けた具体的な対応策を提案します。