事業案内 DPシミュレータ

MOL DPトレーニングセンター

自動船位保持装置(Dynamic Positioning System)を有するダイナミックポジショニングシミュレータを本社内に設置し運用を開始しています。
シミュレータはKongsberg社製のDP実機を使用し、実際の船舶で操作しているようなトレーニングを行います。商船三井グループ内の船員および技術者のDP操作訓練を行うのみならず、広く洋上風力発電や海洋開発の特殊船などお客様のニーズに応じたトレーニングを提供しています。

ここではThe Nautical Institute(本部:イギリス)の認証を得た日本初のトレーニングセンターとして訓練を提供し、修了者にはDPオペレータ資格取得に必須であるトレーニング修了証書を発行可能です。

また洋上風力発電や海洋開発の特殊船向けの当社独自に開発したトレーニングも実施しております。


お知らせ

DPシミュレータ室(240°ビュー)
ケーブル敷設船
写真提供:KDDIケーブルシップ株式会社
SOV(洋上風力メンテナンス支援船)
DPクラスルーム
訓練のお申し込みはこちら
研修を探す」からコース名をアルファベットで検索してください。
ご希望のコースが見当たらない場合はEmailにてMOLMEC-DPTC@molgroup.com宛にお問い合わせください。

各コースのご案内

MOLDPTCオリジナルコース

1. DP入門コース


NI認証コース

DPOフローチャートDPO flowchart

1. DP Induction Course:DP操船の基本コース

詳細は2024-the-nautical-institute-certification-and-accreditation-standard-volume-1.pdf (nialexisplatform.org) Section 1.6 Minimum requirements(P8)、SECTION 3: Offshore Training Scheme (P16)および "Annex A – DP Induction Course" (P39)をご確認ください。

(1) 受講対象者
  • ①STCWに規定されている下記のいずれかを保持していること:
    Regulation Ⅱ/1, Ⅱ/2, Ⅱ/3 Deck
    Regulation Ⅲ-1, Ⅲ-2, Ⅲ-3, Ⅲ-6 Engine
    Regulation Ⅲ-6 for ETOs
    STCW DEFINITION
    Ⅱ/1 Deck Deck Officers in charge of a navigational watch on ships of 500gt or more
    Ⅱ/2 Deck Master or chief mate on ships of 500gt or more
    Ⅱ/3 Deck Deck Officers in charge of a navigational watch and Masters on ships of less than 500gt
    Ⅲ/1 Engine Officers in charge of an engineering watch in a manned engine-room or designated duty engineers in a periodically unmanned engine-room
    Ⅲ/2 Engine Chief engineer officers and second engineer officers on ships powered by main propulsion machinery of 3,000kW propulsion power or more
    Ⅲ/3 Engine Chief engineer officers and second engineer officers on ships powered by main propulsion machinery of between 750kW and 3,000kW propulsion power
    Ⅲ/6 ETO Electro-technical officer
  • ②Cadet, Ratings
    STCW証明書取得中の場合、DPインダクションコース(Phase A)、60 DP Sea time(Phase B)、およびDPシミュレータコース (Phase C)を完了することができます。
    残りの60 DP Sea time (フェーズ D)とその後の承認(Phase E)は、適切なSTCW資格証明書を取得した後にのみ完了する必要があります。CadetのときにPhase Bを完了した候補者は、Phase DでSea Time Reductionを申請することはできず、Phase D で最低60日以上のDP Sea timeを完了する必要があります。
  • ③DPに興味があるすべての方
    海技免状をお持ちでない方もこのコースをご受講いただけますが、最終日のオンライン試験は実施しません。またNI認証のDPOログブックも発行しません。5日間出席された方にはMOLDPTC独自のセオリー修了証を授与します。
(2) 研修内容

Nautical Institute(NI)DPオペレータ認定スキームの最初のコースです。
DPの以下の原則を理解するためのコースです。英語で実施します。

  • DPシステムの原則
  • DPシステムの構成要素
  • DPシステムの実際の運用
  • ポジションリファレンスシステム(PRS)
  • センサーと付属機器
  • 発電・供給・推進
  • DPのオペレーション
(3) 試験の実施

オンライン試験
インダクションコースの修了証明書を取得するには、研修生はトレーニングセンターでのオンライン評価に合格する必要があります。試験は40問の選択肢問題で構成され、最初の試験で不合格となった学生は、6か月以内にさらに2回の試験が許可されます。
ただし、2回目の試験は最初の試験から96時間以内に行う必要があります。
3回の試験に失敗した場合、インダクションコースを再受講し再度評価を受ける必要があります。

(4) コース修了

最終日に必要な評価が正常に完了した受講生に対し、修了証とDPOログブックを授与します。

(5) 受講料(1名当たり・カッコ内は税込み料金)

330,000円(363,000円)
※万が一3回の試験で不合格となった場合でも返金はいたしませんのでご了承ください。

2. DP Simulator Course:DP操船の応用コース

詳細は2024-the-nautical-institute-certification-and-accreditation-standard-volume-1.pdf (nialexisplatform.org) "Annex B – DP Simulator Course" (P53)をご確認ください。

(1) 受講対象者

このコースを受講するためにはDPインダクションコースの受講修了書と最低60日間のDP船乗船履歴が必要です。
また、DPインダクションコースを修了してから5年以内にすべてのスキームを終了する必要があります。

(2) 研修内容

Nautical Institute(NI)DPオペレータ認定スキームの2つ目のコースです。
このコースでは主に、エラー、障害、故障を含む DP 操作のシミュレーションが含まれます。これにより、インダクションコースとその後の DP船乗船時間の両方で学んだ教訓を応用する機会が得られます。以下のトピックについて説明します。
DPシステムの実際の運用。
DP操作。
DP アラーム、警告、および緊急時の手順。
英語で実施します。

(3) 試験の実施
  • ①オンライン試験(5日目)
    シミュレータコースの修了証明書を取得するには、研修生はトレーニングセンターでのオンライン評価に合格する必要があります。試験は30問の選択肢問題で構成され、合格基準は70%、制限時間は1時間です。
    最初の試験で不合格となった学生は、6か月以内にさらに2回の追試が許可されます。
    ただし、2回目の試験は最初の試験から96時間以内に行う必要があります。
    これら3回の試験に失敗した場合、シミュレータコースを再受講し、再度評価を受ける必要があります。
  • ②コース・実践評価(5日目)
    各受験者は、DPセットアップ実践評価表にリストされているタスクを実行できることを確認します。
(4) コース修了

最終日に必要な評価が正常に完了した受講生に対し、修了証を授与し、DPOログブックに修了の記入をします。

(5) 受講料(1名当たり・カッコ内は税込み料金)

385,000円(423,500円)
※万が一3回の試験で不合格となった場合でも返金はいたしませんのでご了承ください。

3. DP Sea Time Reduction Course:DP船乗船履歴を短縮するコース

詳細は2024-the-nautical-institute-certification-and-accreditation-standard-volume-1.pdf (nialexisplatform.org) "Annex C – DP Sea Time Reduction Course" (P80)をご確認ください。

(1) 受講対象者

DPインダクションコース修了、60日以上のDP船乗船履歴およびタスクの完了、およびDPシミュレータコース修了していることがわかるDPOログブックが必要です。

※このコースを受講するとDP認定資格スキームに必要なDPシミュレータコース受講後の必須乗船履歴を60日から30日に短縮することが出来ます。

(2) 研修内容

DP船運用上の安全性を十分に考慮して、DP制御下で軽度から中程度の複雑さのDP船操船を実行し、その操船方法を分析し、改善点を提案するコースです。英語で実施します。

(3) コース修了

最終日に必要な評価が正常に完了した受講生に対し、修了証を授与し、DPOログブックに修了の記入をします。

(4) 受講料(1名当たり・カッコ内は税込み料金)

440,000円(484,000円)

4. DP Revalidation Course:過去5年間のDP船乗船期間が30日に満たないDPO資格更新に必要なコース

2024-the-nautical-institute-certification-and-accreditation-standard-volume-1.pdf (nialexisplatform.org)
資格更新方法の詳細は "Section 6: Revalidation criteria and conversion routes for DP certificates" (P29) 、およびDPOタイムライン(日本語訳)/ DPO Timeline(英語オリジナル)をご覧ください。
このコースの詳細は"Annex F – DP Revalidation Course"(P114)をご確認ください。

(1) DPO/DPVM資格所有者の資格更新方法
  • A) 5年以内に150日以上のDP船乗船履歴がある:
    下記いずれかの方法で更新してください。
    ① NI Revalidation Course Online Examと、年1回のNI Approved CPD programmeを受講する。または
    ② DPトレーニングセンターにてDP Refresher Courseを受講する。
  • B) 5年以内に30~149日のDP船乗船履歴がある:
    DP Refresher Courseを受講して下さい。
  • C) 5年以内の乗船履歴が0~29日:
    DP Revalidation Courseを受講して下さい。Revalidation Courseでの更新が2回目以上の場合、コース受講のほかに28日以上のDP船乗船履歴が必要です。
  • D) DP プロフェッショナルの方が同等の業務を行っていると判断した場合は、NIによりDP関連アクティビティを実施したとして認められる場合があります。(DP surveyor、DP consultant、DP auditor、DP superintendent、DP supervisor等)該当する方はNIにお問い合わせください。

DPO資格更新については〔DPOタイムライン(日本語訳)〕および〔DPO Timeline(英語オリジナル)〕も併せてご確認ください。

(2) 受講料(1名当たり・カッコ内は税込み料金)

385,000円(423,500円)

5. DP Refresher and Competency Assessment Course:過去5年間30日以上DP船に乗船したDPOが資格更新を行うコース

詳細は2024-the-nautical-institute-certification-and-accreditation-standard-volume-1.pdf (nialexisplatform.org) "Annex G – Refresher and Competency Assessment Course" (P134)をご確認ください。

(1) 受講対象者

DPオペレータ認定資格受有者。
受講中はDPO Certificate原本を携帯してください。

※レバリデーションコースは、NIが定めるレバリデーション実施日の6ヶ月前までに修了することができます。本コースは12ヶ月間のみ有効で、その間にDPOは、NIに申請書を送付する必要があります。
参加者が初めてこのコースを修了する場合、DP船乗船履歴の要件はありません。
受講者が2回目以降にコースを修了する場合、再認定には最低28日間のDP船乗船履歴が必要となります。このDP船乗船履歴は、レバリデーションコースの前または後に完了することができます。
コース受講後、受講者が150日間のDP船乗船履歴の要件を満たし、更新した場合、海上勤務日数要件なしでレバリデーションコースを受講することができます。

(2) 研修内容

このコースでは次の項目を習得することを目的としています。英語で実施します。

  • 最新の規則や規制に関する知識
  • 各種センサーおよび位置測位システムの最新情報
  • 最新の関連するDPに関する事故、それらが発生した原因
  • 各種アラームおよび情報メッセージ
  • 運用計画、リスク評価および危険特定タスク
  • 特定タスク/操作用にDPシステムのセットアップ方法
  • システム障害のための対応方法
(3) 試験の実施
  • ①コース・実践評価(5日目)
    各受験者は、DPセットアップ実践評価表にリストされているタスクを実行できることを確認します。
  • ②オンライン試験(5日目)
    レバリデーションコースの修了証明書を取得するには、研修生はトレーニングセンターでのオンライン評価に合格する必要があります。試験は30問の選択肢問題で構成され、合格基準は70%、制限時間は1時間です。試験問題はインダクションコース・シミュレータコースの問題から出題されます。
    最初の試験で不合格となった学生は、6か月以内にさらに2回の追試が許可されます。
    ただし、2回目の試験は最初の試験から96時間以内に行う必要があります。
    これら3回の試験に失敗した場合、シミュレータコースを再受講し、再度評価を受ける必要があります。
(4) コース修了

最終日に必要な評価が正常に完了した受講生に対し、修了証を授与し、DPOログブックに修了の記入をします。

(5) 受講料(1名当たり・カッコ内は税込み料金)

385,000円(423,500円)
※万が一3回の試験で不合格となった場合でも返金はいたしませんのでご了承ください。

6. Key Technical DP Personnel (The DP Vessel Maintainer Course:技術スタッフ向けに DP 運用の冗長性の概念を理解するために必要な知識を提供するコース

Flowchart-DPVM

詳細は2024-the-nautical-institute-certification-and-accreditation-standard-volume-1.pdf (nialexisplatform.org) "Annex I – 6.Training and Certification Scheme for Key Technical DP Personnel (the DP Vessel Maintainer Course)" (P169)をご確認ください。

(1) 受講対象者

STCW Regulation
Ⅲ/1 – Ⅲ /2 – Ⅲ/3 – Ⅲ/6 Engine and Regulation Ⅲ/6 for ETOs。
またはNIが認めたDP船のTechnical officer相当の方(都度確認)
Key Technical DP Personnel Certificate (The DP Vessel Maintainer’ Course Certificate)を受領するにはEngineerやETO等の船舶の技術要員である必要があります。
DPの知識を習得したい陸上の技術員、DPO、テクニカルキャデットは、オンライン試験を含むコースの受講が可能です。(セオリーのみ。DPVMログブックは授与しません)

(2) 研修内容

このコースは船舶のシステムについて十分な知識があるテクニカルスタッフ向けにDPオペレーションの冗長性を理解するために設定されたものです。
DP 船舶は、安全な運航を確保するために、船上のすべてのシステムの冗長性に依存しています。テクニカルスタッフは、すべてのシステムの正しい冗長構成を特定し、システムの冗長性の喪失を特定して、船舶がいつ運航を停止しなければならないかを理解する必要があります。 (NI Standard P173)
このコースは実践的なガイドと情報を含むコースであり、技術者、機関士、およびETO にトレーニングと資格を提供します。
このコースは、DP 船舶の安全な運航、DP クラス、DP 設備、推進機械、補助システム、発電機械の設計を中心にセオリー(理論)と実践的な演習で構成されます。 (NI Standard P183)
英語で実施します。

(3) 試験の実施
  • ①コース・実践評価
    各受験者は、実践評価表のタスクを実行できることを確認します。
  • ②オンライン試験
    修了証明書を取得するには、研修生はトレーニングセンターでのオンライン評価に合格する必要があります。試験は40問の選択肢問題で構成され、合格基準は70%、制限時間は1時間30分です。
    最初の試験で不合格となった学生は、6か月以内にさらに2回の試行が許可されます。
    ただし、2回目の試験は最初の試験から96時間以内に行う必要があります。
    これら3回の最初の試行に失敗した場合、DPVMコースを再受講し、再度評価を受ける必要があります。
(4) コース修了

最終日に必要な評価が正常に完了した受講生に対し、修了証を授与します。対象者にはDPVMログブックを授与します。

(5) 受講料(1名当たり・カッコ内は税込み料金)

495,000円(544,500円)
※万が一3回の試験で不合格となった場合でも返金はいたしませんのでご了承ください。

MOLDPTCオリジナルコース

1. DP入門コース

日本語によるDP入門コース開講のご案内

(1) 受講対象者

DPに関する基礎的な知識を高めたいとお考えの全ての方々
すなわち

  • ①NI認証の資格取得のための予備的な知識を習得されたい海技者の方々
  • ②海技者、非海技者問わず、DPに関する基礎的な知識を習得されたい方々
(2) コース概要
  • 日本人講師による日本語による2日間コースです。
    1日目:9:00-17:00
    2日目:9:00-17:00
  • 主にNI(Nautical Institute)DPインダクションコースの講義内容に即して構成されており、海技者である当社日本人講師が講義中はもとより、その後の各種サポートにも迅速丁寧に対応いたします。
  • 対面講習となります。(オンライン講習はございません)
  • 一回の開催あたり、受講者2名以上とさせていただきます。
  • 講義項目(予定)
    ①DPシステム概要
    ②船舶の運動(6 degrees of freedom)
    ③DP構成要素、DPクラス
    ④位置測定システム(Position Reference System)
    ⑤DPコンソール操法
    ⑥センサー
    ⑦スラスター・ジェネレーター
(3) 受講料(1名当たり・カッコ内は税込み料金)

150,000円(165,000円)(2024年3月まで適用)


お問い合わせ

DPシミュレータ:詳細は問い合わせフォームよりお問い合わせください。

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